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学生時代の年金保険料を追納すべきかどうか考える

毎年誕生日の月になると、日本年金機構から年金定期便のお知らせが葉書で届きます。
 
20代後半に学生期間の追納の期限が迫っているとお知らせを受け取る方も多いのではないでしょうか。
 
この学生期間の年金の追納をすべきかどうかという点について掘り下げていきたいと思います。

学生納付特例制度とは

大学生であっても20歳以降は国民年金保険料を納める義務があります。
 
ただし収入のない学生の多くは月額約16,000円の年金保険料を納める事は難しいと思います。そのため所得が一定以下の学生は申請によって在学中の国民年金保険料の納付が猶予されます。(※免除ではありません)
 
 
将来もらえる年金の金額は
「① 年金を納めた期間」×「② 支払った年金保険料」の2つによって決まります。
 
 
学生納付特例制度を受けている期間は
① 納付済期間にはカウントされます(〇)
② 納付済保険料には参入されません(×)
 
将来もらえる年金の金額を増やすには納付済保険料を多くする必要があるため、学生期間に支払っていなかった保険料を社会人になってから追加で収めることができます。
 
これが追納です。義務ではありません。
 
尚、追納ができるのは学生納付特例制度の終了後10年以内です。
 

学生期間の年金保険料は追納すべき?

損益分岐点はどこなのか
1ヵ月分の年金保険料16,000円をの追納した場合、ざっくり将来もらえる年金金額は1600円ほど増えます。
 
つまり物価の上昇や年金制度の改革を無視すれば、年金を約10年間受け取れば追納しておいた方がお得となります。
 
日本人の平均寿命が男性が81歳女性が87歳であることを考えると、理論的には追納しておいたほうがお得と言うことになります。
 
FPに相談しても追納を勧められることがほとんどだと思います。
 
懸念点:個人で資産運用した方が追納メリットを上回る可能性がある
では手放しで追納すべきなのでしょうか?追納した方が損する人もいます。
 
約10年で元がとれるという計算は現在の年金制度に基づいて計算されています。年金支給額等が変更された場合には当てはまらなくなります。
 
また、個人で投資をしていて、複利でうまく運用できた場合には年金を追納するよりも個人で運用した方が得られる利益は高くなる可能性があります。
 
メリット:長生きリスクに備えることができるのは年金が一番
日本人の平均寿命はどんどん伸びており、老後の2千万円問題に代表されるように、ある程度自力で老後の資金を蓄えておくことが求められます。
 
何年まで長生きしてもお金をもらい続けることができるのは年金だけです。長生きのリスクに備えたい場合には、個人で保険に加入するよりも公的な年金制度を活用した方が良いでしょう。
 
追納するタイミングはいつが良いのか
追納した社会保険料は確定申告することによって所得控除の対象となります。よって、なるべく年収が高いタイミングで追納したほうがお得です。
 
ただし、承認を受けた当時の保険料額に経過期間に応じた加算額が上乗せされるので、早く追納した方が延滞金は少なくなります。
 
また女性の場合には、妊娠出産により休業するとその年の所得が少なくなるため、産休育休を取得する年を避けて追納する方がお得です。
 

他の人はどうしている?追納している人の割合について

少々古いですが5年ほど前の調査では以下だそうです。
〇 追納制度の認知度・・・・・53%
〇 追納している人の割合・・・約50%
 
ちなみに私は以下の2つの理由から90歳まで生きても追納メリットが見いだせなかったため追納していません。
 
・個人の資産運用が年利5%程度で運用できている
・追納できることに気づいた歳に産休を取得しており税控除のメリットが小さかった
 
 
追納すべきかどうか悩んでいる方の参考になれば幸いです。